試験と試練は一つの戦場である

6/44
前へ
/179ページ
次へ
この調子なら復讐系主人公が出てくるんじゃないか?と思います。 出てこなくていいけど。 ちなみにお父様の所にいるのはガイア家とダーク家。 どことなく温厚な雰囲気を持つ、巨乳のロリ顔のマダムと、キツそうな格好良さを醸し出す、SM嬢でもやってそうな黒髪美人のマダムでした。 そして、見るからに頬を赤らめて、目がうっとりとしている…… ……え、何あのハーレム。 そんなどん引きな私がここにいます。 そう思いながら、お父様の方を見ると、当のお父様と目が合う。 ――にっこり。 「……すみませんが、お父様に呼ばれましたので、これで失礼させていただきます」 「おお、そうかね。アーゼンさんに呼ばれたのなら行かなければね。それでは、また」 「そうねぇ、他の方に顔を見せに行かなければねぇ。頑張って行ってらっしゃいな」 お喋り好きな、穏和そうな中級貴族の夫婦に別れを告げ、私はお父様の元へ…… い、行きたくない…!行きたくないけどあの笑みは「何しているんですか、さっさとこっちに来なさい」っていう笑みだから、逆らえない!! ってか笑み一つで人を動かすお父様怖い。 いや、それで動く私も私だけど。
/179ページ

最初のコメントを投稿しよう!

829人が本棚に入れています
本棚に追加