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「実を言うと、私は“代替わりの世界”な上に、まだ若輩者で、手慣れてはいないのです…
このようなミスは、初めてですが…」
…ん?
「“代替わりの世界”?」
「あ、はい。
言っていませんでしたか?私は“世界”です。
言ってしまえば、一つの総意から出来た人格だと思ってくれればかまいません。
代替わりというのは、総意は、望めば人格を保つことを辞める事が出来るため、私より前の総意は人格を保つのを辞めたことになりますね」
……
「え…神だと思ってた…」
「私は“世界”ですが、神ではないですよ?
確かに神はいます。
貴方が元居た世界には、人のような意思は持たない何名もの神が。
そして、貴方がこれから行くはずの所には一名の“神”がおります。
一応その一名以外にも神を名乗っている方がいるものの、あの世界では真の“神”は一人だけ。
他は、その卷族という状態となっています」
なにその事情。
別に知らなくてもよかったや。
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