物語の始まり

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閑静な住宅街の一角…… そこに今、若い四人の男女の姿があった。 彼等の足下には、一人の凶悪な殺人犯の死体がある。 そして、赤く染まる氷の刃を右手に纏い、それを見下ろす一人の青年の姿があった。 「終わったね。ご苦労様」 女が、その青年に労いの言葉をかける。 「フン、随分と気分の良い仕事だ……」 青年は、一言皮肉を言うと、氷の刃を静かに消し去った。
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