1章

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透也の同僚の高砂陵(タカサコ リョウ)さんから電話をもらったのが、約30分前のこと。 「すぐに国立第2病院に来て欲しい」 慌てている陵さんの声から、きっと透也が怪我したのだと思った。 消防士という仕事柄、よく怪我をする事はあった。 (透也ったらまた怪我したのね) 何てお気楽に考えていた。 まさか鉄骨の下敷きになり、死んだとは思いもしていなかった。 いや、思わないようにしていたのかもしれない  
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