4.本格的始動

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「いやですね、僕がここにいちゃダメでしょうか?」 駄目じゃないかな。 授業とっくに始まってるし、先生おろおろしてるし、生徒はそわそわしてるし。 全体的にカオス。 「とまぁ冗談は置いといて。生徒会室にアンチくんが来ていて、仕事にならないんですよね。クラスは親衛隊の方が多すぎてあまり行きたくないですし」 「だから、このクラスに来たんだよー。この前、友達が巻き込まれたって教えたら、一度巻き込まれ平凡受けが見たいって言ってたしねー」 「桜太と同類か副会長」 「ご名答!」 当たっても嬉しくねええええ。 っていうか桜太、お前の説明にあった“巻き込まれ平凡受け”って間違いなく俺だろ! クラスに平凡なんて、俺くらいしかいねぇもんな! この学校、異様に美形率高いもんな! 泣いてなんかねぇし! 「あははっ!りったん涙目だー」 「黙らっしゃいそこっ!」 桜太後で覚えてろ。
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