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「あぁ、そっかぁ…」
心なしかテンションが落ちた桜太だが、次の瞬間にはまた元のテンションに戻っていた。
「まぁいいや!そんなことよりね!きいちゃんとマイマイがとうとうくっついたんだよ!!」
「え、マジで!?おめでとう、二人とも」
俺の言葉にはにかみながらもお礼をするマイマイこと今井雅人と、恥ずかしそうに俯くきいちゃんこと近藤希一。
2人は広谷桜太親衛隊隊長と副隊長だったりする。
俺がこの学園一番の特徴である、同性愛の多さは、桜太の親衛隊のお陰で受け入れられた。
初めは俺も同性愛に偏見を持っていたわけだが、一度会ってみて、と言われて会った隊長副隊長の、ほのぼのしていてどこかもどかしい両片思いっぷりについつい癒され。
生温かく見守っていたら、自然と偏見は無くなった。
それはもう見事に。
何で偏見なんて持っていたんだというくらい。
しかし、薄っぺらい恋愛やら誰とでも、といったものは全く以て理解できないため、まぁ腐ってはないだろうと思う。
自信はない。
まあそれはさておき、じれったい2人がやっとくっついたんだ。
予定になかった集会を入れるのも分かる。
それほどまでに、仲間思いなのだ。
桜太親衛隊の面々は。
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