3.終わりの始まり

2/10
前へ
/56ページ
次へ
昨日さんざん騒いだ後、明日は休みだ!ゲーム大会だ!のノリで一晩中ゲームをしていた。 誰のって、俺の部屋で。 桜太はともかく、親衛隊の奴らに頼まれたら断れないだろ。 みんないい奴だし。 ちょうど俺の部屋、二人部屋を1人で使っている状態だから広いし。 しかしそのお陰で目が覚めたとき、見事に散らばったジュースの缶と、お菓子の袋が目の前にあった。 これ、片付けるの全部俺? 泣いていい? 何人かは用事があるとかで、泣く泣く帰っていったが、それでも残った10人弱で騒ぐ騒ぐ。 もしこれで防音じゃなかったら、隣の孤高の以下略な不良様(笑)が殴りこみに来ていただろう。 あぁ、こわい。 まあ、現実逃避はこれくらいにしておこうか。 俺が最後に時計を見たのは、朝の5時。 ただいまの時刻は8時。多くても三時間しか寝れてないのになぜ起きたか。 それはだな。 「りーつー!!朝飯食いに行こーぜ―!!」 俺の部屋のドアを、ガンガン叩きながら叫んでる昨日の転入生のせいです。 おい、防音仕事しろ。 そして親衛隊+桜太は防音が仕事しすぎだ。 何でこんな大きな音で誰も起きないのか、甚だ疑問である。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

238人が本棚に入れています
本棚に追加