1.初めての案内

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特待生だろうが生徒には変わりないよねという寮監の計らい(?)で、分けられていた一般生徒フロアと特待生フロアは合体。 つまり何が言いたいのかと言えば、俺の隣の部屋の一般部屋が1人分空いているということで。 その部屋の住人は、天下の不良様(笑)なので、当たり障りのない一般人の俺が、今頃なぜか転入してくる奴の案内役として抜擢された。 友人いわく、案内役は腹黒副会長の役目らしいが、またそいつが 「あ、金曜日はいきなりお腹が痛くなる予定なので却下で。」 とふざけた理由で辞退したため、急遽なぜか俺に回ってきた。 絶対許さん、副会長め。 そうこうしているうちに、放課後になった。 憂鬱だ。果てしなく憂鬱。 テンションガタ落ちの俺に話しかけてくるのは、副会長云々のことを(一方的に)教えてくださった友人、広谷桜太だ。
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