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「もう一度聞いてもいいですか。これは?」
ダラダラと良く分からない汗が出てきた。
「聞いて驚け!これは僕が開発した組手ロボで、名前はマイケル一号!柔道・空手・剣道・ボクシング・レスリングなどなど、有名どころの格闘技は組み込まれてるの」
マイケル一号。
名前はさておき、すごい機能をお持ちで。
で?これをどうしろと?
「春瀬、現実逃避は止めとけ。一応風紀委員会の伝統だ。今年からだけどな」
「実質俺しか受けてないんじゃないですか!」
だって1年生は今桜太と俺だけだもの!
桜太は事務処理要員だから武道関係ないもの!
「大丈夫だよ!これ、留学先でも地味に評価受けたから」
「安心できない!」
なにこれ虐め?
目が…本気なんだぜ…
「っていうか委員長、話が違う気がするんですが?」
「顧問…お前の担任が所属するなら存分に使え、だと」
犯人はあいつか。許すまじ。
でもまぁ、ただ茶淹れるだけっていうのも引け目があったので丁度いい。
マイケル一号と組手して、問題解決員としてやってやろうじゃないか。
書類処理は無理。性にあわないから。
「マイケル一号は、大体日本でトップレベルに設定してあるからねー!」
黒崎先輩のこの一言を聞いて、とりあえず覚悟が鈍ったのは秘密だ。
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