4.本格的始動

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授業は無事終わったが、副会長は未だ教室にいる。 なぜ、と思っていたが、書類を捌き始めたので何も言えなくなった。 しかし授業中にやればよかったのでは、と思ったのは俺だけだろうか。 何度も言うが、副会長は2年生なのだから。 しかし、さっきから会長、会計、書記と書かれた書類を床に投げ捨てているのはわざとだろうか。 薄っぺらい紙のはずなのに、 ペシン、ペシン、という音を放っている状況は、地味に怖い。 「竜崎さーん、他の役員の仕事しないんですかー?」 「愚問ですね、桜太くん。僕に健気副会長をやれと?冗談じゃないですよ。あんなアホな奴らの為に体を壊すなんて真似、僕には出来ません。やりたいという気持ちすら、ミジンコほどにも生まれませんし」 爽やか200%の笑顔でサラリと言い切った副会長。 本能的に、この人に逆らってはいけないんだ、と感じた。 なんてったって、雰囲気というか…オーラが半端なく怖いから。 真っ黒通りこしてこれもう漆黒の域だろ。 こわ。
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