4.本格的始動

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結局3時間目、4時間目共に副会長はうちのクラスで授業を受け、その度に教師の間違いを指摘していた。 その4時間目の終盤。残り5分といったころだった。 「っ!りったん!はやく逃げて!!」 「は!?」 いきなりガタっという音が後ろから聞こえたと思ったら、桜太が真剣な顔つきで逃げろと言いだした。 あまりにも表情が緊迫していたので、言葉通りに逃走しようとしたが、何故かまた桜太に引きとめられた。何故。 「りったんやっぱストップ!座って!」 良く分からない緊迫感に煽られ、言われたとおりに座る。 座った瞬間に、バーン!!というけたたましい音と共に、 「はらへった!!りつ、飯食いに行こうぜ!!」 大声で叫ぶように喋る転入生が現れた。 なるほど。さっきのタイミングで出ていたら、丁度鉢合わせし、おそらく何の抵抗も出来ずに連れさられていただろう。 本当に桜太様様だ。 「山内くん、授業妨害ですよ。君もこのクラスなら、授業をちゃんと受けるなんなりしてください。中断されて迷惑している生徒もいるんですから」 先生が諭すように言うにも、全く伝わらないという不思議特性を持っているのが転入生だ。 「敬語なんか使うなよ!おれたち友達だろ!?それに、神門たちがおれは授業に出なくてもいいって言ってるんだからいいだろ!!」 こめかみを押さえて呆れる先生に、心底同情する。 転入生には通じてないが、確実に株は上がったから元気だしなよ。
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