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「じゃあ、りつもおれの部屋にこいよ!」
さすが。俺が全く予想できないようなセリフを準備してやがった。
しかし思いだしてほしい。
目の前の奴の同室者は、誇り高き一匹狼の不良様(笑)だ。
そんなやつと仲良く?
ナイナイナイ。
俺の豊かすぎる想像力でさえ拒否したようなこと出来るか。
例え部屋に行ったとして、殴られるか、メンチ切られるか、部屋に入れてもらえないかだろう。
ならば俺が選ぶ選択肢は一つしかない。逃げよう。よし来た。
というわけで俺は、脱兎の如く駆けだした。
ふふん!陸上部の奴にさえ引けを取らない俺の脚力を見たか!とばかりに後ろを見ると、茫然とした転入生が寮の前に立っていた。
後は寮監にでもなんとかしてもらえばいいだろうと思い、桜太がいるであろう部屋を目指してさらにスピードを上げた。
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