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彩「私は過去を振り返らない女だからね」
彩がフッとカッコつけたような微笑みを浮かばせて言い切る。
伶奈がその場にいれば、ウジウジと過去のことを考えていただろうがと間違いなくツッコミを入れていただろう。
悠「…殺ス」
無駄な輝きを放っている彩に、悠那は近くに置いてあったロープを手に取り近寄ろうとするが、それも周りにいる部員たちに止められる。
部員1「部長!!やめてくださいっ!!気持ちはわからなくもないですけど」
部員2「一時の感情だけで殺人を犯すなんてシャレにならないですよ!!」
今にも襲いかかりそうな(いや、襲いかかろうとしている)部長を言葉で宥める。
一方、事の発端である彩は、呑気に紙コップに冷えた緑茶を注ぎ、ゴクゴクと喉を鳴らしながら飲んでいた。
部員の中の1年生たちは、このようなカオスな光景にポカンと口を開けていたのは言うまでもない。
彩「悠那、説教は後で聞くからさぁ、早くスタンバイした方が良くない?」
彩のこの言葉に悠那はハッと我に返り、漸く悠那は慌てて指示を出す。
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