お前ら…誰だ?

17/37
前へ
/39ページ
次へ
さて、劇部の控え室から兄を見捨てて走り去った彩は、生徒会室へと向かっていた。 蜜柑の木の下を潜り抜け、名も知らない頭の寂しいお偉いさんの像の後ろを通り、蜘蛛の巣を蹴散らしながら…。 つまり、近道というやつだ。 息を切らして生徒会室に着いた頃には、彩の真っ白なセーラー服には綺麗な蜘蛛の巣の模様が描かれていた。 彩「えっと確か…あ!!あったあった♪」 そう言って彩が取り出したのは、紅星女子高校の近辺にある高校の一覧表であった。 彩は、その一覧表をページごとにじっくりと目を通し、何枚か捲った後、彩はその手を止めた。 彩「やっぱり『鈴城』かぁ。で、もう1つが『相見』と…」 彩は何をしているのかって? 今からお教えしよう。 彩が謎のイケメン土田氏に出会う少し前、実は他校同士の殴り合いの喧嘩があったのだ。 その事はこの作品には載っていないが、これの1つ前の作品である『夜桜星』のP638に載っているので詳細が気になる方は是非読んでおいて頂きたい。 さて、宣伝はここまでにして話を進めるとしよう。 _
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

300人が本棚に入れています
本棚に追加