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彩「悠那に怒られるううううううううううう!!」
伶奈の目の前から一瞬にして姿を消した彩は、学校内に3つある内の2番目に大きい体育館へ向かって全速力で走っていた。
2番目に大きいと言っても1番新しい体育館で、1番綺麗な体育館である。
敷地内とはいえ、先程彩が出場したファッションショーの控え室から少し遠い。
ちんたら歩いていたら間に合わない。
彩は、右へ左へスピードを落とさずに曲がりながら体育館を目指していた。
そして時間ギリギリに彩が着いた頃、悠那は彩が思った通り入り口で腕組みをしながらたっていた。
心なしか悠那から黒い何かが出ているように見えるが、残念ながら実際そうである。
悠「彩ちゃん?今何時かな?」
基本、彩も含む女の子には優しい悠那だが、演劇のことになると話は別になる。
ほら、今でも走ってきた彩を見つけるなり、物凄い威圧感を醸し出しながら彩に迫る。
彩「ごめん!!今からマッハで準備する」
悠「当たり前じゃボケええええええええええええ!!」
が、怖いもの知らずの彩が早口でそう言いながら体育館に入る。
悠那はすぐにその背中に向かって大声をあげた。
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