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そして彩は、更衣室に入るなりなんの躊躇もなく服をテキパキと脱ぎ始めた。
彩のメイク係、衣装係になっている子も彩の着替えの手伝いをするが、ほとんど彩が自分で着替えを終えた。
よって、本来ならばメイク等を合わせて30分ほどかかるのを、彩は10分で済ませるという神技を見せることとなった。
悠「流石言っただけはあるね。でも…」
悠那は彩の驚異のスピードに感心しながら彩に一歩一歩近づくと、彩の頬に触れる。
悠「あんたが来なかったせいであんただけリハが出来なかったじゃんかっ!!」
悠那は彩の両頬をつねってあらゆる方向に伸ばしながら声をあげ始めた。
彩「はかは、ほへんっへいっははん!!」
悠那に頬を伸ばされて上手く日本語がしゃべれない彩。
因みに訳すと、「だから、ごめんって言ったじゃん!!」である。
彩の顔を見たところ、そこまで痛いようには見えないが、その頬の伸び具合は、どこかの海賊の船長さんのようである。
悠「煩いっ!!去年と同じことをしやがって、あんたには反省がないのかっ!!」
悠那は要約部員たちに取り押さえられ、彩の頬から手が離れた。
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