あか

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そのドアの中は狭かった。 人、一人が立てるぐらい。 中には木で出来ているモカっぽい茶色の棚とアンティークで電球が3灯もついた赤いフロアランプ。 その棚に座っていた女の子。 赤のノースリーブ。 赤いストール。 デニムの短パン。 水玉で大きなリボンがついた水色のミュール。 髪は長く幽霊の足みたいな形。 髪の色は赤茶。 肌は白い。 見た目、可愛らしい女の子だと思った。 「赤、お客さんだよ」 「わかった。レッド」 女の子のことを赤という名前らしい。 レッドと言っているのは店主のこと。 僕はまず挨拶をする。 「初めまして、僕は黒木・・・」 自己紹介の途中なのに、グーで思いっきり殴られる。
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