あか

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彼女が言っている虫。 霊だ。 黒い霊。 彼女は霊と黒が嫌い。 黒を赤に変えることがしょっちゅうある。 それでもって、守護霊まで殺してしまうときもある。 自分の嫌いなものはすべて自分の手で処理をする。 「そんな、いちいち書くんじゃなくって、頭で覚えなさい。そこらへん、うじゃうじゃと霊はいるのよ。ちっちゃいものから大きいものまで。油断しすぎ」 俺から口出しすると、3倍で返ってくる。 それに恐すぎて反論が出来ない。 「とにかく、やり直し」 「は・・・い・・・」 スタスタと逆の方向へ、歩き出す。
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