あか

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そもそも、赤に扱きを使われるようになったのは僕から依頼をお願いした。 黒木北斗、自分のことだが。 理数系の大学の1年生。 蒸し暑い夏。 強い日差しにばてそうなぐらい暑い。 それなのに、退屈な講義をあくびをしながら聞いていた。 温暖化の関係でエアコンも少し高めの設定。 この夏にとってはエアコンをつけてくれるだけでも、少しありがたい幸せ。 シュッ。 誰かが通ったような気がした。 それと同時に寒気がする。 振り返ってみる。 出入り口のところに女は立っていた。 黒いロングの髪。 服は黄色と黒のワンピース。 青ざめた肌。 女は気味悪く笑っていた。
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