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どこだ、ここ。
気が付いた時には、回りの景色が見たことのないものだった。
携帯電話からは、『ツー、ツー』と音がしている。
俺は携帯を閉じ、辺りを見渡した。
記憶にはないな。
どうやら森のようだ。
一応近くの木に触れてみるが、木に詳しいわけではないので、何の情報も得られなかった。
他にも植物に触れてみたが、結果は同じ。
少しだけ、植物について勉強しとけばよかったと後悔した。
もう一度携帯を開くと、圏外だった。
助けは呼べない、と。
状況は、限りなくやばい。
一歩間違えば、死ぬ可能性もある。
俺は、少し焦っていた心を深呼吸で落ち着かせた。
パニックは、絶対に良い結果を生まないから。
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