始まり

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遭難時はその場で大人しくして救助を待つのが無難だろう。 しかし、万が一あの女が言っていたことが本当だとしたら? ここが本当に異世界だとしたら。 まず、俺の救助は来ないだろう。 何よりも俺は食料を持っていない。 なら、どうにかして食料を手に入れなければならない。 少しなら水分はあるが、すぐに力尽きるだろう。 そうなると、答えはひとつ。 「体力のある内に、生命活動がある地帯へ移動するしかない。」 俺は行動を開始した。
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