始まり

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歩き始めてからもう数時間経っただろうか。 右も左もわからず、ひたすら道に沿って歩き続けた。 幸か不幸か、動物には一切出会わなかった。 まだ異世界なのかどうかわからない。 地球の、どこかの森に飛ばされたという可能性も捨てきれない。 どちらにせよ、このままだと俺は死ぬ。 ここがどこだろうと関係ない。 死ねば同じだ。 「全く、笑えないほどついてないな。」 体力の無駄遣いだが、零さずにはいられなかった。
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