始まり

4/25
前へ
/28ページ
次へ
ここまで長々と喋ったが、要するに。 否定したくなるくらい、今の俺は不幸なのである。 「さて、じゃあ準備はいいかい?」 目の前のこの女のせいで。 髪は白。長さは肩を過ぎた辺りまである。 ルックスは良く、スタイルも良い。所謂『美人』というやつだろう。 白い髪だったため外人かと思ったが、日本語を流暢に話してきた。 ていうか、そんな話はどうでもいい。 問題は―――。 「じゃあ、そろそろ異世界に行ってもらうよ?」 ―――この女の頭がぶっ飛んでることだ。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加