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17歳、女子高生‥‥であるべき年齢の私。ひきこもり二ートの実琉子。
みるこってどっから来た名前?まだひきこもりや二ートと言う言葉を知らなかった小学生の可愛らしい私は、そうお母さんに聞いたことがある。意味はないそうだ。きっと二ートになった原因は母にあるのではなかろうか。
「みるこ‥‥可愛い名前じゃないか」
まぁね。女の子らしいとは思うけどさ。意味はないんだぜ?どうよ、この切ない娘の気持ち。
「意味なんて生きていくうちに見つけるものさ。で、なんでまたひきこもり二ートがこんな雨の中タクシーでぬい村へ?」
あら聞いちゃうの?たかだか夜中に電話受けて車走らせてるだけのタクシーの運ちゃんが。お客のプライベートのオブラートで包まれし心の闇を
「ならいいです」
ごめんなさい聞いてください。
実はですね。家をリフォームすることになったって急に聞かされてね、ついに私の部屋も広くなるのかーって喜んでたんですよ。んだら、まさかの
「設計ミスでみるこの部屋なくなっちった☆てへぺろ」
ってお父さんに言われましてね、
「ついでだから出ていけこの社会の底辺が」
とまで言われたので出てきてやった訳ですわ。
ぬい村に決めたのは一軒家を一万円で売ってくれるから。しかもそこそこの広さあるみたいだし!ここしかねーわ!ってお母さんに勧められたんですわ。
「なるほどねー‥‥(両親は計画的犯行だな)」
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