織田家の章

10/29
101人が本棚に入れています
本棚に追加
/128ページ
織田信長という人物を見ていると、人の心理状態を読み取るのが上手いのか下手なのかよく分からなくなってきますが、小牧への本拠地移転に関しては、領民に対する心理作戦が効を奏してスムーズに行う事ができ、1567年に美濃斎藤氏の本城である稲葉山城(後の岐阜城)を見事に落とす事ができました。 さらに、小牧城は軍事的な役割を担うだけではなく、商業都市としても発展させる為に寺社を各地から呼び集め、楽市を行い、町を活性化させる事によって.その経済力を斎藤氏に見せつける役割も果たしていました。 そして、この政策が図にあたり、有利に調略を進める事ができ、斎藤家の有力家臣である、安藤守就・稲葉良通・氏家直元ら美濃三人衆らをも内応させるに至りました。 ここからは余談となりますが、現在の小牧駅周辺には結構な数の寺社がありますが、おそらく信長の時代に呼び寄せられたり、建立された物だろうと思います。なお、岡崎城、桶狭間古戦場、熱田神宮、名古屋城、清洲城、小牧城、犬山城、岐阜城、大垣城、関ヶ原古戦場はほぼ一本道で行ける上、史跡と史跡の間も近いので、いくつかセットにして廻ると楽しいし、東海道と中仙道も満喫できると思います。
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!