はじめに。

4/4
前へ
/128ページ
次へ
では、多くの戦国大名達の言う「天下」とは一体何を指していたのでしょうか。 これは一概には言えませんが、織田信長が天下統一の気運を高めた戦国時代終盤の天下は当時の日本国全土を指している場合が多いと思います。 しかし、それ以前の全国に群雄割拠していた時期の天下は狭義の意味で使われている場合が多く、関東管領や九州探題のような言葉が示すように、各々の割拠していた地方を指していたと思います。 戦国時代は征夷大将軍や管領、探題の権力、権威は崩れ去っていたとよく言われますが、確かにその通りである反面、これらの権威に固執していたのも事実なのです。 また、戦国時代と聞くと武士や戰のイメージがつよいですが、実際は戰を起こす前には様々な謀略や駆け引きがあり、さらに政略も密接に絡んでおり、戰は武士の意思や利害関係だけで行う事でもなく、仏教やキリスト教等の宗教勢力、商人や農民といった百姓達の行動等も大名達の政争や戦争を大きく左右していました。 歴史とは様々な要因で形成されていますが、この「学校でなかなか教えてくれない戦国史」では、極力いろんな視点から見た歴史を書いていきたいと思います。 とはいえ、自分自身歴史の素人であり、ただの歴史好きなので、今まで読んだ本で共感できる物や自分自身の考え、想像や歴史に関する期待を中心に書いていこうと思います。 文章を書く上で断定的な表現を使う場合が多々あるかと思いますが、歴史とは明確な答えが無い物であり、様々な意見や反論があるかと思いますが、一歴史好きの意見として見て頂けたら嬉しいです。 また、「この話面白いなぁ」と思って頂けたら、参考にした本等も紹介していきたいと思いますので、気軽に声かけてください。 あと楽しみながら書いていきたいので、「これは~のパクリだ」とかいう中傷的な意見はやめて欲しいです。全て自分の意見だと言う気は更々ありませんし、いろいろな事を紹介していきたいと思います。
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加