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麗沙を出して、信玄は溜め息をついた。
「では、佐助…あやつとは、どうやって会った?」
「おととい、俺様が放ったクナイがあの子に当たってしまって、その時は気にならなかったんですけど、その次の日、倒れてる人がいて…見に行ったら、クナイが刺さってるから、もしかして…って思って…」
気づけば息切れしていた。
「佐助、お前にあやつを任せる」
そう、言われなくてもやるつもりだった。
でも、信玄に言われるのは、どこか嬉しかった。
これで、佐助の仕事が1つ増えた。
「お館様?あの子の名前、どうしましょう?」
「そうやのう…」
「お館様、名前は俺様がつけてもいいですか?」
「いいじゃろう…」
佐助は、あの子のお世話役兼名付け親となった。
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