長編

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次の日も病院に行った なんだか、院内が慌ただしい気がする 関町の病室へ行くと、ベットをぐるりと囲むようにして、医者や看護婦がたくさんいた 「あの…」 「あ、関町さんのご家族の方ですか?」 「いえ…親友です」 相方と言ってもどうせ分からないだろうと思い、親友にしといた 「あの…何かあったんですか?」 「ええ、実は…」 医者の声を遮るようにして、声がした 看護婦でもない、ほかの医者でもない 「仁…」 ベットを見ると、関町の目が開いていた そう…意識を取り戻した 「関町…?」 「ねぇ仁、ここは病院なの?何にも覚えてないんだ」 「関町…関町…!!」 俺は思わずその場に涙を流して崩れてしまった 関町が…関町が帰ってきた… 「え、ねぇ仁、なんで泣いてるの?」
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