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僕はなんて馬鹿だったんだろう…そう思った瞬間、一気に目が覚めた。
「お祖母ちゃん、ありがとう」
祖母の気遣いが凍っていた心を温めてくれた。
「僕、来月から学校に行くよ」
そして両親が死ぬ間際までしていた医師という誇り高い仕事に就きたいと思った。
その後、僕は両親と会うためと始めた天体観測が趣味となり、休学していた学校へも復帰し、過酷な環境下にも耐えうる体力と、専門知識を身につけるべく、東都防衛学院へ入学することになった。
東都防衛学院は全寮制なので、僕を育ててくれた祖母と叔父夫婦とも、離れ離れになる。
「善司、忘れ物はないかい?」
優しく声をかける祖母。
「善司くん、私たち三人からのお祝いプレゼントよ。受け取って」
笑顔で綺麗にラッピングされた袋を手渡す叔母。
「何か困ったことがあったら遠慮なく、連絡しなさい」
少し照れくさそうな叔父。
「お祖母ちゃん、叔父さん、叔母さん、ありがとうございます。僕、立派な医師になって戻ってきます。では、行ってきます!」
僕は三人に深々とお辞儀をし、笑顔で手を振りながら目的地の東都防衛学院へと向かった。
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