午後二時三十分

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私はすぐに電話にでた。 「もしもし」 相手は誰かわかっていたが、私は言う。 「もしもし、私だ、私」 電話の向こうからは、四十代後半のおじさんのような低く、いかにも私偉いだろ?みたいな空気をまとった声が聞こえてきた。 私の上司だ。 「どうしたのですか?」 用事のないようならわかっていた。 いつものあれだろ? しかし、私は一応聞いてみる。
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