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しばらくの間、町の通りを歩いてはいたのだが、意味もなく溢れかえっている人混みに嫌気がさし、そこから逃げるかのように、近くにあった公園に立ち寄った。
その公園には、子供が満足するような遊具は一つもなく、錆びれた滑り台が片隅に申し訳なさそうに建っていた。
しかし、公園の中央には、勢い良く真夏の青空に向かって水を吹き出している噴水があった。
子供たちは片隅にある滑り台には目もくれず、水遊びをしている。
その片隅で遊んでいる子供のお母さん達が世間話に華をさかしていた。
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