始まりは雨の水曜日

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「アイツって確か……市外から通ってたよな?」 「はい。大月からです」 誰にともなく聞いた西山に、仕切り屋の佑香が答える。 「そうか……。じゃあ電車でも止まったのかなぁ?」 西山の呟いた言葉に、全員がなるほど、その可能性が高いかもって思った。 「じゃあホームルーム始めるぞ」 西山がそう切り出して、結局、奈津の話はそれで終わった。
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