2379人が本棚に入れています
本棚に追加
/613ページ
生田駅に戻った亜理沙は、駅から外に出た。
ポツリポツリと雨は降っているが、これくらいなら傘がなくても大丈夫だろう。
もっと降っていたなら、今頃家でゴロゴロしている父に、無理を言って車で迎えに来てもらうのだが、
これくらいの雨ならと思い、亜理沙は自宅を目指して歩き出した。
ところが……。
うちまで後10分ほどのところで、まるでバケツをひっくり返したかのような、激しい雨が降ってきたのである。
最初のコメントを投稿しよう!