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「んん…っ」
「ちょっと黙れや」
なんとか唇を離そうともがく俺に一瞬できた隙間で亮ちゃんが普段より低い声でつぶやいた。
その声にすらゾクゾクして、顔が赤らんだ。
「お前、顔赤いで?」
そのことに気付いた亮ちゃんは意地悪くそのことを指摘した。
顔を覗き込み、からかうような声で。
「…うるさい、あほ」
恥ずかしさと、からかわれていることへの屈辱感から体を離そうとするもびくともしない。
なんでかわからずに亮ちゃんを見つめると憎たらしい笑みを浮かべていた。
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