63人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
(-_-) テクテク
最後に、ボサボサの黒髪に薄い目をした青年。
彼は〝小森 ヒッキー〟。
同級生である。
無個性。
以上。
(;-_-)「うぅん!?…なんだろ…なんか…ちゃんと紹介しろ!!…って言いたい…」
o川*゚ー゚)o「いきなりどうしたんだいヒッキー君!」
(;-_-)「いや…なんでもないよ…うん」
――本来ならば、もう1人を加えて7人で下校するのだが、生憎その1人がグレにグレて学校をサボっているので、集団下校が始まった時から6人で下校している。
o川*゚ー゚)o「しかし無個性なヒッキー君。集団下校ダルいね」
(;-_-)、「バッサリ言ったね無個性って…まぁほら…犯人捕まってないから仕方ないよ…うん」
言いながら、ヒッキーは視線を宙に漂わせる。
何処か物憂げな表情だ。
o川*゚ー゚)o「〝クラレッタ〟…だっけ?犯人の名前。お陰で散歩も行けないし体がだらけてきた」
(;-_-)「部活入って汗水流したら良いんじゃないかな…」
o川*゚ー゚)o「ダメダメ集団行動取るの苦手だし…こうなりゃ明日久しぶりに散歩に出るか」
(;-_-)「はぁ…まぁ大丈夫だよ…うん」
頬に指を当てポリポリと掻き、ヒッキーは消え入りそうな声量で、そう言った。
最初のコメントを投稿しよう!