美食家魔王は大罪がお好きなようです

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o川*゚ー゚)o「…おぅ…おぅ!」 触るしかない。 中身を見てみたい。 沸き上がる好奇心が止まらない。 ゆっくりと猫目石に手を伸ばす。 ――指先が石に触れた。 o川;゚ー゚)o「うわぁ!?」 途端に、視界が翠色に変わる。 石が強く光っているのだ。 手で石を覆うが、指の隙間からレーザーのように細い光を放っている。 これはどういう現象なのだろうか。 流石に少し怖くなってきた。 o川;゚ー゚)o「ちょっ!?まっ!?バ、バルス!!バルス!!」 魔法の呪文を唱えるも、翠色の光は修まらない。 o川;゚ー゚)o「こんなろ~!!」 両の手で、強く石を囲む。 パキッ、と軽快な音が何処かで鳴った。 光が弱まり、遂には消えた。 同時に両手の中に何かが落ちた。 o川;゚ー゚)o「…取れちゃった」 手のひらに猫目石。 ――どうしようか。 居ないとは思うが、もし住人がいれば損害賠償をされかねない。 寧ろ住居不法侵入で、警察沙汰に―― o川;゚ー゚)o「よし…逃げよう!」 踵を返す。 そして駆け出そうとして――固まった。 ――背後で、ギリリと何かが開くような音が鳴ったからだ。
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