美食家魔王は大罪がお好きなようです

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再度口に飴玉を含み少年――ロマは床に尻を着け項垂れた。 o川*゚ー゚)o ジー 改めて、まじまじと彼を観察する。 白いシャツに履いているズボンと同色の黒いマントを羽織っている。 前述したように、片方3本、計6本の細長い猫のような髭が頬に生えている。 飴玉を動かす度に、それが動きなんとも愛らしい。 上の空といった様子のその眼は翠色。 手に握った石と見比べれば、瓜二つ。 縦に細い瞳は、凡そ人間のそれとは異なり、やはり猫のようだ。 最後に髪の毛は金色。 毛並みは言わずもがな、猫のよう。 そして撫でて気づいたが、その登頂部に2つの突起物が付いていた。 柔らかく、しなやかに曲がるそれは、獣の耳。 ――膨れ上がる好奇心。 彼の横に腰を下ろし、その好奇心のままに口を開いた。 o川*゚ー゚)o「あなた化け猫!?」 (;ФωФ)「化けっ…なんと失礼な!」 勢いよくロマは立ち上がった。 私を見下ろして、口の中から飴玉を取り出す。
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