美食家魔王は大罪がお好きなようです

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(;ФωФ)「世が世ならば我輩は大魔王だったのである!化け猫とは何事か!」 o川*゚ー゚)o「だって猫耳ついてんじゃん。このこの~モフらせろぃ」 (;ФωФ)「な、舐めきっておるなぁ小娘ぇ~」 ざわり。 空気が変わった、気がした。 ぐるぐるり。 間の抜けた音と共に、その張り付いた感覚が薄れていく。 (;ФωФ)「力があれば…腹が減って力が出ないのである…」 歯痒そうに言って、深く息を吐く。 手を伸ばし、その小さな頭を掻き乱す。 o川*゚ー゚)o「じゃあ家に来る?簡単なご飯なら作れるよ」 ( ФωФ)「――いや、人間の食物を口にした所で力は戻らないのである」 一寸の間を置いて、少年らしからぬ厳格な口調で言うと、乱れた髪に手櫛を入れた。 ( ФωФ)「時に小娘、大罪という物を知っているか?」 o川*゚ー゚)o「たいざい?」
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