美食家魔王は大罪がお好きなようです

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浅い息を吐き首を頭を左右に揺らす。 やれやれと呆れた様子だ。 なんて生意気な態度なのだろう。 ( ФωФ)「――憤怒、傲慢、大食、強欲、嫉妬、色欲、怠惰――7つあり、人が存在する限り消えることのない原罪なのである」 o川*゚ー゚)o「…ふーん」 (´ФωФ)「…興味ないであるか」 頷くと、彼の耳が力なく弛んでしまった。 きっとしょげたのだろう。 可愛い奴だ。 その可愛さに敬意を表し、冗談だと笑うと、また凛々しく耳が立ち上がった。 ( ФωФ)「――我輩は、その大罪を食す事により力を取り戻せるのである」 o川*゚ー゚)o「ちょっと待った。そんなの食べられないじゃん。お腹一杯にならないじゃん」 ( ФωФ)「まぁ、罪と言っても、空中楼閣のようなボヤけた存在ではない。膨大なる罪は自我を持ち、人の心を蝕んでいくのである」 o川*゚ー゚)o「成る程意味分からん」 (´ФωФ)
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