63人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
―――――
ぼんやりとした頭の中。
体を起こし重たい瞼を少しだけ開くと、前方で黒板が鎮座しているのが見えた。
――チャイムが鳴っている。
黒板の斜め上に設置された時計を見れば放課後を指し示していた。
o川*´ー`)o「…むぅ~」
冷房に冷えた腕を擦り、次に周りの生徒達に習い下校の準備をする。
窓の外で微かに蝉達の声が聞こえた。
――巷では、夏休みのこの時期。
市内で起きた奇妙な事件のせいで、その貴重な日々が授業へと代わったのだ。
迷惑極まりない。
更に土曜日だというのに、通常の授業内容を受けていた事に憤りを感じる。
o川*´ー゚)o「ぬぅ~」
そして尚も犯人は捕まっていないので、集団下校というのも些かダルい。
1人気儘に登下校出来ない事が最近の悩みだ。
最初のコメントを投稿しよう!