美食家魔王は大罪がお好きなようです

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――――― ぼんやりとした頭の中。 体を起こし重たい瞼を少しだけ開くと、前方で黒板が鎮座しているのが見えた。 ――チャイムが鳴っている。 黒板の斜め上に設置された時計を見れば放課後を指し示していた。 o川*´ー`)o「…むぅ~」 冷房に冷えた腕を擦り、次に周りの生徒達に習い下校の準備をする。 窓の外で微かに蝉達の声が聞こえた。 ――巷では、夏休みのこの時期。 市内で起きた奇妙な事件のせいで、その貴重な日々が授業へと代わったのだ。 迷惑極まりない。 更に土曜日だというのに、通常の授業内容を受けていた事に憤りを感じる。 o川*´ー゚)o「ぬぅ~」 そして尚も犯人は捕まっていないので、集団下校というのも些かダルい。 1人気儘に登下校出来ない事が最近の悩みだ。
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