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「あ、あの…」
背後で聞こえたひ弱い声。
そこに顔を向ければ、ひっ、と怯んだ声を飛ばし身を縮める少女がいた。
(;゚ー゚)「あ、あの…すみません!」
o川*゚ー゚)o「謝らないでってば」
(;゚ー゚)「あっ…あっすみません!!謝ってすみません!!」
o川*゚ー゚)o(無限ループだなこりゃ)
彼女は〝椎名 しぃ〟。
何故か謝ってばかりいる同級生である。
その謝りようは尋常ではない。
道行く猫に鳴かれただけで謝ってしまう程だ。
1年時は、そこ迄ではなかった気がするが、学年が上がってから謝る回数に拍車がかかった。
尤も、対して会話を交わした訳では無いので、正しいかどうかは分からない。
(;゚ー゚)「その…」
o川*゚ー゚)o「ふむ。言わずとも分かってるよ」
革鞄を手に持って立ち上がる。
o川*゚ー゚)o「んじゃ帰ろうか!」
(;゚ー゚)「はい!!すみません!!」
o川*゚ー゚)o「謝らないでぉk!」
彼女を宥めながら、教室を後にする。
彼方で輝く赤い夕陽がとても眩しかった…。
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