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垂れた目の、時折荒い息遣いをする青年を先頭に、足並みを揃えて校門を出た。
いつも通り集団の1番後ろを陣取ると、もう1つ欠伸を夕空へ飛ばす。
o川*゚ー゚)o「…よいしょっと」
〝伊藤〟と名字が彫られた名札を鞄に仕舞い、前方を見つめる。
無論前方にいるのは、他の5人である。
(;゚ー゚) テクテク
鞄に両の手を当てて、椎名はオドオドとしながら首を右往左往と動かしていた。
恐らく周囲に何かしらの障害が無いか注意しているのだろう。
少しでも謝らないで済むように。
( ´Д`) テクテク
集団の先頭、垂れ目の青年がブラリブラリと腕を振るい歩いていく。
彼は〝八里 八頭身〟。
同級生である。
身長が高く、その名の通りスタイルがいい。
成績優秀、運動神経は、まずまず。
端から見れば恵まれていると言っていいだろう。
しかし、クラスの女子には大不評だ。
――一陣の風が背後から吹く。
(*´Д`)「…白」
前方の女子高生を見据えて、ボソリと呟く。
途端に息遣いが荒く変わり、その頬は、夕陽のせいか赤く染まっているように見えた。
o川*゚ー゚)o(うわぁ…)
大不評な理由は言わずもがな。
色々と残念な男だからである。
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