第一話 「時間越え」

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(;^ω^)「えっ…」    男の提案は、あれほど熱弁したブーンの楽器の腕前を確かめたかったのもあるが、まずはブーンの愛する音楽で本人に落ち着いてもらおうと思ったからだ。  ブーンの真正面にしゃがみこんで、男は完全に聴き手の側に回った。     (;^ω^)「えっと、何を弾けばいいのかな…」 (´・ω・`)「お前の好きにしてくれ」 (;^ω^)「わ、わかりましたお。じゃあさっき作曲したやつを」 (´・ω・`)「作曲?ほう、曲作りを手掛けるということか。聴かせてくれ」 (;^ω^)「わかりました…いきますお」      ライブハウスでのライブよりも妙に緊張したが、ピックを摘むと自然に落ち着いていった。  先ほど楽譜を書いていたルーズリーフを見ながら、ブーンは演奏を始めた。 ( ^ω^)♪~♪♪~ (´・ω・`)「……」      落ち着いたテンポの、優しい音色が森中に響いていく。  今回作った曲のイメージはこうだ。孤独な男が街の中をひたすら歩いている。その景色の一つ一つの優しさと、孤独な自分への嫌悪感で、男は悲しいような切ないような、胸が締め付けられるような想いに駆られていく。  孤独で、優しくて、切ない音色が、森の中に鳴り響いていく。  最後のゆっくりとしたF♯のアルペジオで、曲は終わった。     (´・ω・`)「……」 ( ^ω^)「…終わりですお」 (´・ω・`)「……」 ( ^ω^)「あのー…」 (´゚ω゚`)「素晴らしいッ!!!」 (;^ω^)「うおっ!?」
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