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男は勢いよく立ち上がり、ブーン背中や肩をバシバシと叩いた。
(;^ω^)「ちょww痛いですお!」
(´゚ω゚`)「素晴らしい!素晴らしいじゃないかブーン!!まさか曲一つにここまで聴き入るとは…!」
(´゚ω゚`)「おい、今日は同じ宿に泊まってくれ!お前の演奏をもっと聴きたい!!」
(*^ω^)「えへへ、恐縮ですお…」
( ^ω^)「あ、でもブーンは家に帰らなければならないんですお…夕方からバイト入ってるし」
(´・ω・`)「そうか、残念だな…家はどこだ?送ってやるぞ」
( ^ω^)「僕の家は赤坂ですお。でもこんな森あったっけな…」
(´・ω・`)「赤坂?なんだそれは」
( ^ω^)「え?赤坂は東京の…」
(´・ω・`)「トーキョー?」
( ^ω^)「えっ」
(´・ω・`)「えっ」
二人の間に、妙な空気が流れる。
( ^ω^)「えっ、と…ここは日本ですおね」
(´・ω・`)「もちろんだ」
( ^ω^)「…この森はどこですかお?」
(´・ω・`)「どこって、二子堂城近郊の弧面十山だ」
( ^ω^)「二子堂城…」
聞き覚えはある。二子堂城といえば、大戦前まで家の近くにあったらしい、元指定文化財の小さな城だ。
ということは、この山を下れば家の近くにつくはずだ。
( ^ω^)「…あ、じゃあ家の近くですお。この山を下ったら街がありますかお?」
(´・ω・`)「ああ、静かな町があるぞ。ちょうど俺もそこに行くところだ、共に行こうじゃないか」
( ^ω^)「はいですお」
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