第一話 「時間越え」

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 男は勢いよく立ち上がり、ブーン背中や肩をバシバシと叩いた。 (;^ω^)「ちょww痛いですお!」 (´゚ω゚`)「素晴らしい!素晴らしいじゃないかブーン!!まさか曲一つにここまで聴き入るとは…!」 (´゚ω゚`)「おい、今日は同じ宿に泊まってくれ!お前の演奏をもっと聴きたい!!」 (*^ω^)「えへへ、恐縮ですお…」 ( ^ω^)「あ、でもブーンは家に帰らなければならないんですお…夕方からバイト入ってるし」 (´・ω・`)「そうか、残念だな…家はどこだ?送ってやるぞ」 ( ^ω^)「僕の家は赤坂ですお。でもこんな森あったっけな…」 (´・ω・`)「赤坂?なんだそれは」 ( ^ω^)「え?赤坂は東京の…」 (´・ω・`)「トーキョー?」 ( ^ω^)「えっ」 (´・ω・`)「えっ」  二人の間に、妙な空気が流れる。     ( ^ω^)「えっ、と…ここは日本ですおね」 (´・ω・`)「もちろんだ」 ( ^ω^)「…この森はどこですかお?」 (´・ω・`)「どこって、二子堂城近郊の弧面十山だ」 ( ^ω^)「二子堂城…」      聞き覚えはある。二子堂城といえば、大戦前まで家の近くにあったらしい、元指定文化財の小さな城だ。  ということは、この山を下れば家の近くにつくはずだ。     ( ^ω^)「…あ、じゃあ家の近くですお。この山を下ったら街がありますかお?」 (´・ω・`)「ああ、静かな町があるぞ。ちょうど俺もそこに行くところだ、共に行こうじゃないか」 ( ^ω^)「はいですお」
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