私の人生観

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「っていう訳なんだけど」 私は昨日のいきさつを二人に話した 「………で、うちらにどうしろと?」 「いや、どうしたらいいと思う?」 「どうって。それは優香が決めることでしょ うちらに聞かないでよ」 「朝紀ちゃんは直人くんのこと、どう思ってるの?」 そうだ。私はどうしたいんだろう 「んーいい友達、かな?」 「んじゃあさ、いっそのこと付き合えば?」 「なんで?」 「付き合ってみれば以外と好きになっちゃうもんじゃない?」 「それは直人くんがかわいそうじゃない?」 そうか、私が直人をふれば直人は傷つくし、受け入れれば私は和弥と結ばれないのか 「でもさー…」 がらっ 教室のドアが開いた 「最初の授業なんだっけ?」 「数Aじゃね?」 「めんどくさいな」 「お前は出来るからんなこと言えんじゃん」 「んなことねぇって」 「お、直人、裕弥おはよー」 「おぅ」 「おはよう」 「……おはよ」 「朝紀なんかあった?なんか暗くない?」 裕弥が声を掛けてくれる 「裕弥、気にしなくていーよ なんか風邪っぽいみたい」 「そうなの?大丈夫?」 「うん大丈夫。ありがとう」 「そう?ならいいけど」 「桜、数Aの宿題写させて!」 「だめ。教えてあげるからちゃんとやろ」 「んだよいいじゃんか」 直人は嫌々ながらも桜のいうことを聞く いつもの風景なのになぜか直人が私を避けてる気がする 「朝紀?ホントに大丈夫?」 首筋に当ててくる裕弥の手が冷たい 「…だ、大丈夫だよ」 「熱くない?」 「裕弥、大丈夫だよ~朝紀は病院じゃ直せない病だから」 「?」 ちょうどその時チャイムがなってHRが始まった
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