私の人生観

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裕弥が頼んだ飲み物を飲みながら話は始まった 「昨日、直人が朝紀に告ったと思うんだけど、その事について、いい?」 「…………」 痛いとこをつかれたな、と思った 「ごめん、あまり話をしたくないのはわかってる」 「…………」 「聞きたくない…?」 「…………」 「……ごめん、やっぱり…」 意識していないのに私は裕弥を制していた 「いい、大丈夫続けて」 「その…ごめん!」 「えっと…何が?」 「その…直人と付き合って欲しいんだ……」 その時の私はすごい顔をしていたのだろう 裕弥は今までにないほど複雑な表情で私を見ていた 私はどうすればいいのか分からずに出来るだけ感情を押さえて言った 「どうして…?」 私は泣いていた。 平日でこんな時間だからか人はまばらだったのにみんながこっち、裕弥を白い目で見ていた 時々聞こえてくる言葉には彼とか彼女が含まれている あぁ、こうしてると彼氏とか彼女に見えるんだ、と思った おろおろする裕弥をみて申し訳ない、と思った 高ぶる感情を抑え切れない自分がもどかしかった 「ごめん、まだ考えさせて」 やっとのことでファミレスを脱け出した私は走って家に帰った。 家にはいろうとすると、ドン!と何かにぶつかった 「いったぁ」 「だ、大丈夫?」 顔をあげるとそこにいたのは…
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