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「じゃあ僕が案内してあげるよ!付いてきて!」
……
上から目線の言葉に男子は苛ついたようだ
「結構です」
バッサリ
「僕は他人には頼りません それでは」
そう言って立ち去ろうとした
「あ そういえば僕の名前言ってなかったよね?僕は小谷 温久(コタニ ハルク)!一年生だよ!宜しくね」
…この人は僕の言葉を聞いてなかったんでしょうか?
「君は?」
小首を傾げ僕に聞いてくる
普通は気持ち悪いだろうが小谷温久という奴はかなり顔が可愛く女の子かと見紛うほどだった
「…必要ですか?僕の名前は」
まるでさも必要ないでしょうとでも言うように溜め息を吐いた
「必要だよ!君 君ばっかりじゃ変でしょ?」
だから名前を教えて!と迫ってくる
「…僕は別に何と呼ばれようと構いません」
栗色の髪をした見た目が栗鼠みたいに可愛い顔をした温久はそれでもめげない…というか人の話を聞いていない
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