その①兄弟はイケメンになりました

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  「お前は三慶のことだと本当に何でも聞いてくれるな」 煙草に火を点け、ふっと煙りを吐きながら宥利にふと疑問に思ったことを聞いた 「あれ、云ってなかったっけ?」 「何を?」 「俺、三慶君のこと好きだから」 「…それは聞いた」 「じゃあ付け加えとく。恋愛対象だよ」 あ~…なるほど 「お前、よくさらりと俺に云えたな」 「兄弟から助けをもらえれば願ったり叶ったりだろ?」 助けないぞ 「はぁ。なんか今日三慶を任せるの不安になってきた」 「安心しろよ。三慶君は鈍い」 「…確かに」 自然と笑みが零れた 「まぁ三慶とお前が付き合っても俺はいいけど」 「本当?兄から認めてもらえるなんて嬉しいよ」 「今の仕事は辞めろ」 「…やっぱり?」 「当たり前だろ」 宥利の仕事… AV男優  
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