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「やっ!ちょっと!放してください!!」
私が強く言い放っても男たちの力は弱まらない。
2人がかりでやられたら尚更だ。
私は大声で騒いだはずなのに周りの人は気付かない。そんなはずはない。気付かないフリをしているんだ。
ほんと、つまんないし最悪だ。何でこんな世の中になってしまったのだろう。
私は必死に抵抗したがほとんど意味をなさず、路地裏に連れ込まれてしまった。
「私をどうする気ですか!?」
壁に追い込まれながらまだ私は強気を保っていた。まだ逃げるチャンスはある。ヘッドフォンは諦めよう。
「どうもしないよ。ただ俺らの言うことを聞いてくれればヘッドフォンを返してあげるってだけ」
ヘッドフォンをくるくる回しながら卑猥な笑顔を見せた。
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