2人が本棚に入れています
本棚に追加
ヒトとの関わりが少ないおれには、今ではどんなヒト対しても傷つけてしまう。
だから、コイツだって……。
「ねえ、メアド交換しない?」
彼女は、そんな俺になりふり構わずそのまま話掛けてくる。
俺なんかと話たってつまらないはずなのに。それでも彼女はそこを離れようとしない。
なぜだ? トモダチなんていない俺を哀れんでいるのか?
「携帯持ってない……」
「え? 高校生にもなって携帯持ってないの!?」
「い、いらねえんだし、いいだろ。親は買ってくれるとか言ってたが」
「じゃあさ、今度一緒に買いに行こうよ!!」
「はあ!?」
「だって携帯ないといろいろ不便だよ?」
「世の中はそうかもしれんが、俺はいらない!!」
……と、言ったはずだった。
最初のコメントを投稿しよう!